2012/02/01

グローブの革の油

グローブの革というのは、繊維と油で形成されている生地のようなものです。

油というものは、冷えると固まって白くなっていくのは、ご存知でしょう。
これは、グローブの革にも起こる現象なのです。

この写真は、最近の寒さによって冷え固まったヒモの油がでているものです。

皆さん、この状態になった時に、どのようにお手入れしますか?
まず、この白く固まった油をふき取って・・・なんてことをすると、せっかく革になじんでいた油をとってしまうことになります。

最善の方法としては、ドライヤーなどで白く冷え固まった部分を温めましょう。
そうすると、油は溶けて、再び革に吸収されていきます。
(※湯やスチームは、油が抜けて、一時的に柔らかく感じますが、油の抜けた革は、耐久性がなくなりますのでご注意ください。)

冒頭でお伝えしたように、グローブにとって油は、最も重要な要素のひとつです。
捕球面のグリスは、その最たるものです。(捕球面のたるみをくっつけるためのものではありません!)
捕球面のグリスが、浸透してきた時が、革の強度MAXになる時です。

最近のグローブは、間違った解釈や、間違った作りになっているもの多くあります。
本物のグローブ職人が減り、海外製が増えたため、グローブ作りが間違った方向に進んでいるのが現状です。

ジュンケイ‐グラブでは、本物のグラブ職人魂を代々伝えていき、究極のグラブ工場になることを目標に、日々研究開発に励んでおります。


tony